【アリスと蔵六】4話『人でないもの』感想 エグイ拷問と蔵六の愛情
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はい!そんなわけで、今回の記事はアリスと蔵六の4話になります。もう完全にほのぼの日常系の枠から外れてしまいました。見てて気分悪いレベルのエグさでしたね。
前回のあらすじ
蔵六の仕事場をブタまみれにして滅茶苦茶にしてしまった紗名。悪いと思ってはいてもなかなか素直に謝れません。
内藤さんの提案で『蔵六の家の子にならないか?』と言われ、とまどいながらも内心大喜びの紗名でしたが、トイレに入ったところを『研究所』の人間にトイレごと拉致されてしまう。
果たして紗名はどうなるのか!
という話。
ちなみに本筋にあんまり関係無いんでどうでもいいんですが、漫画版だと蔵六の職場にブタを召還しません。紗名と早苗が蔵六の職場にワープで飛んで、紗名の飛んだ位置が悪くてコケて職場が滅茶苦茶になります。
そんな感じで、ちょいちょい状況が違うのも楽しめたりします。
4話内容
紗名が拉致された後の蔵六の職場のシーンから。
どうでもいい事ですが漫画版だとノーパンです
「私が・・・。私が紗名ちゃんを連れてきたから・・・!」
と自分を責める早苗ちゃん。
そんな早苗ちゃんを慰める内藤さん。謎の特殊能力でトイレごと拉致するような奴に対して誰が悪いもないですよ。
研究所の人間にとっても紗名は大事なので、すぐにどうこうはされないと言う内藤さん。
「・・・どうこうって・・・。」
まぁそりゃそうですよね。そこに最悪の事態も含まれると思えば、ただちに影響無いと言われても安心は出来ません。
そして場面は変わって、拉致された紗名側の話へ。
サイコさんミニーCマジ怖い
あの人ともう一度会うためならなんだってする
紗名を拉致した車内で、相変わらず怖い事を延々と独白し続けるミニーC。その顔から笑顔が消える事はありませんが、ずっと笑ってるのは笑ってないのと同じ。と先週研究所の子供の1人に言われていました。
夫狂。マジ怖い。
「まったくあなたにはガッカリです。かつては空間の理(ことわり)すら支配していたのに。外に出た途端にこれじゃあ、本当にただの子供じゃないですか。肉体を手に入れて、言葉を覚えて、感情を得て、あげく外の世界を見て人間のマネごとなんかするから。ほら。今のあなたはこんなに簡単に動けなくなってしまう。」
(人間のマネごと・・・?こいつ一体何を言ってるんだ?)
「もしかして・・・。あなたは自分を人間だと思っているんですか?・・・赤の女王」
とかなんとかいいながら、腕毛モジャモジャの腕で紗名を押さえつけて離しません。さすがに本当に殺すとミニーCの願いが叶いませんから、でも死なない程度ならなんでもしそうな狂気。
一方そのころ
また場面は蔵六の職場に。
ここでの会話でわかる事
・今回の件を巡って政府の中で2つの異なる意見がある
・内藤さんは、その片方の飼い犬
・紗名は、みんなと同じような人間ではない
という事が内藤さんの説明によりわかりました。
そしてその説明を受けるようにして場面はミニーCに。
研究所の地下に現れた『何か』
「あなたは人間なんかじゃない。それどころか、13年前、研究所の地下に当然現れた時のあなたは、生物と呼べるものですらなかった。あなたは周囲の生物の思考や反応を無作為に読み取って、それを現実化するだけのただの現象です。あなたの外見も、自我や感情や覚えた言葉も全て、持ち主のいない鏡の門が、人間からコピーして作った『トランプ』なんですよ。忘れたんですか?」
(ウソだ・・・。だって私は紗名で、ここにいて・・・。)
「だからあなたは研究所を出るべきでは無いんです。外の世界に出て暮らしていけるわけがない。世界にあなたの居場所があるとしたら、それは『ワンダーランド』だけ。さぁ戻りましょう。あなたのいるべき場所へ。」
そう言って、また注射器を構えるミニーC。
一方そのころ(2回目)
また蔵六の職場に場面が変わり、内藤さんの話です。
ひたすら説明回
ここでわかる事
・紗名の能力は『アリスの夢』と呼ばれている
・この先、その能力の持ち主はもっと増える
・これから先、彼女達のような存在を受け入れられるか?という問題に社会は直面する
・内藤さん側はそれを可能だと考えているが相手はそうではない
・水面下で色々駆け引きをしていたが、丁度マークしていた女の子(紗名)が蔵六の所へ行ったので、利用させてもらった
という事がわかりました。
「文句は後でたっぷり言ってやる。あの子がウチに戻ってきてからな。・・・早苗。これからもあの子と仲良くできるか?」
と蔵六。これに対して、早苗が勢いよく反論に出ます。
対祖父用決戦兵器天然孫娘
「あ・・・あの!それはいいけど、おじいちゃんは、いつもそうやって、なんでも1人で決めちゃうのは、よくないと思います。紗名ちゃんがウチにいるって聞いた時も、私・・・。本当に、すごくビックリしてっ・・・。まぁいいけど、けど、おじいちゃんはそういうとこあると思う。」
「・・・そうか。」
「もっと家族を、大切にしてください。もっと、ちゃんとお話してください。これから、3人家族になるんなら、なおさらです!」
「あぁ・・・。」
「・・・以上。」
「あぁ。わかった。」
いや全然わかんねぇよ!!いや、なんとなくわかるんですけどね。このお爺さんは孫娘が大好きらしい。
そしてクレイジー
なごやかムードの後の急転直下。
幼女とお医者さんごっこ
自分が人間じゃないのか?と悩む紗名。そんな紗名に注射を打とうとするミニーC。恐怖のあまり、紗名は失禁してしまいます。
本当にこの辺の絵面は最悪の一言ですね。この作品が嫌いって話ではないですよ。この作品が最悪って話でもないです。この、人の悪意というのが最悪だなと。こんなに自分の事しか考えていない胸糞悪いキャラはなかなかいない。
恐怖で失禁した幼女に向ける言葉が「・・・汚い。」ですからね。なんだこの頭のおかしい女は!よくもまぁそんなヒドイ事が出来るな!あの世の旦那も泣いてるだろうよ!!
注射を打たれ、意識がもうろうとする紗名。
謎?の世界と謎?の女性
何か見た事あるような女性
意識がもうろうとした紗名は、謎の世界で謎の女性と会話します。
「大人なのに薄い。早苗の方がちゃんとおっぱいがある!」
「お前、その言葉忘れるなよ!後でギャフンて言うぞ!」
大人になった紗名っぽい女性と会話する紗名。
「私は凄くツイてたんだよ。わからなくてもちゃんと教えてくれる人が周りにいた。キミにもいるはずだ。呼んでみるといい。その人の名前を。」
謎の女性にそう言われて、紗名は、あの人の名前を・・・。
召還獣蔵六
メルヘンお爺さん
「・・・蔵・・・六・・・。」
紗名の呼びかけに応えるかのように、ついに蔵六が登場!車内に!ワープで!
「紗名!・・・紗名!大丈夫か!」
(紗名って・・・。初めて呼ばれた・・・。)
「おい!てめぇか!こんな小さい子にむごい真似してやがるのは!!」
そうだそうだ!蔵六!もっと言ってやれ!グーで殴ってやれ!そのクレイジーサイコ夫狂いを!
蔵六が召還されようが関係無い。と言わんばかりに、これまで同様マイペースで会話を続けようとするミニーC。しかし、オールドタイプは空気を読みません。
腕毛モジャモジャの腕で蔵六を押さえつけようとしますが、それを力で跳ね返す蔵六。
「俺は花屋だ。腕っぷしじゃぁ若いもんにひけはとらんぞ!紗名ぁ!さっきの元気はどうした!考えただけでなんでも出来るんだろう!だったらいつまでもこんな所にいるな!・・・紗名!とっととウチに戻れ!あの、内藤っていけすかない男が、お前を助けてくれる!・・・俺の事なら心配ない!だから、早くいけぇぇ!」
頑張れ蔵六!しかし、この流れに腹を立てたミニーC。その表情から笑顔が消えました。
「少し黙っていていただけませんか!!」
紗名に向けて発砲
マジかーー!
漫画を読んでいますので、こうなる。というのは知ってたんですが、さすがにTVだし、設定上は人間じゃないといってもこのシーンは何か別の表現に差し替えると思ってたのに、打ちました。幼女(人間ではない)の足を。バーーン!って。
『次は蔵六を狙う』と宣言するミニーC。
お前!越えちゃいけないライン考えろよ!(大人の事情で)終わっちゃうだろうが!
で、ついに紗名のメンタルが限界に。能力を使います。
すると、打たれたケガが無かった事に。さらに、腕の拘束も解けました。よかった。銃で撃たれて血だらけの足の紗名ちゃんはもういません。
そして、この能力の発動をキッカケにいよいよ反撃の開始です。
蔵六のありがたいお話
個人的に子供が泣くシーンに非常に弱い
『紗名(赤の女王)』は化け物で危険だ。という話で口論になる蔵六とミニーC。
しかし、どんな話をしていても、ミニーCの語るそれは全て本音では無いはず。本当のところ紗名が化け物とか人間では無いとか、そんな事はどうでもよくて、自分の夫に会えればそれで。
「もういい!・・・もういいよ蔵六。私が化け物っていうの、たぶん本当なんだ。色々、おかしいと思ってたんだよ。私は、化け物だ。本当の私の姿を知ったら、きっと蔵六も嫌いになる。・・・い、今も、嫌いかもしれないけど。へへ・・・。もう、嫌なんだ。・・・私がいるせいで、蔵六や早苗が嫌な目にあうのは。・・・それが、私が、人間になりたかったせいなら、私なんか・・・。もういらない・・・。ごめんな!蔵六・・・。私、研究所帰るよ。・・・ありがとう。ご飯・・・。おいしかったぁぁ!」
そう言って号泣する紗名。
これを聞いて、蔵六の愛の説教が始まります。
『紗名が人でないとかそんなの関係無い。いいから一緒に帰るぞ。』
と。そして、ミニーCに対しては『平気で人を撃てるお前さんは人かね?』と。
「確かにこの子は危なっかしい。目を離すとすぐに騒ぎを起こす。迷惑もいいところだ。でもな。そんなのは誰でもやる事だろう!間違ったら反省して、次から直せばいい。それだけの事だ。それにこの子は、飯が美味ければ喜ぶし、不器用なりに人を気遣ったり、顔色をうかがったりもする。面倒を起こした時だって、悪気があって何かした事は1度も無かったよ。紗名はそういう子だ!ちゃ~んと心がある!」
蔵六さんの熱い説教。
「ですから!そういう個人レベルの話ではないんです!」
と激高するミニーC。
「俺達は、どのみちみんなどっかしら不完全だ。みんなそれぞれ1人だとわからない事や出来ない事があって、もたれあってなんとかやってる。あんただって、そうじゃないのかい?・・・なぁ。この子がもしお前さんの言う通りエイリアンみたいなものだとして、そりゃ、本当に問題なのかね?一緒にやっていく事は、本当にできんのかね?」
ほんといい人だよ蔵六さん。
「な、なぁ・・・蔵六。何言ってるんだ。だって、私は人間じゃないんだぞ?お前に、凄い迷惑けるんだぞ?早苗にもだぞ?」
「・・・だぁからどうした。お前が何者だろうと、しんどい時は誰かと一緒にいるもんだ。無理すんな。紗名。だいたいな。どんな理屈があろうと、こんな乱暴な連中の所にいてやる道理はない。お前さん、外に何があるのか見てみたくて出てきたんだろう?だったらそうしろ!言った事は曲げるな。俺はな。曲がった事が大嫌いなんだ。」
これを聞いて、また号泣する紗名
「・・・ば、バカじゃないのか!!」
「・・・そうか。」
この『そうか』の部分の響きの優しさよ。
そしてここについに助けが!!
ハンパない主人公感
「遅れて申し訳ありません!お助けにあがりました!内閣情報調査室、特務機動班、一条しずく!お2人の身柄は、我々があずかります!!」
一条さん出来る女感ハンパねぇよ!!
というところで来週へ。
次ページからは感想です。
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