【終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?】6話『消えない過去、消えていく未来』感想 いつか帰ってこない日がくるかと思うと。

2017年5月21日

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はい!そんなわけで、今回は『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』の6話です!

前回のあらすじ

15番島での戦いで大量に敵を殺ってきたクトリさん。結果はどうあれ、とにかく生きて帰ってこれました。

ケモい町長の娘に頼まれて滅殺奉史騎士団とかいう滅殺が得意なフレンズも倒し、ティアットの調整も終わりでは帰ろうか・・・。

というところで、ファンキーなうさ耳に呼び止められてヴィレムはウサ耳についていきました。

せっかちな人に3行で6話を説明

クトリがせっかく生きて帰ってきたのに今度はヴィレムが帰ってこない
待つ身のクトリは、ついに精神が崩壊してしまう
もうダメか。と思われたが、なんとか元に戻りました

6話内容

クトリ達の帰りを大喜びするナイグラートのシーンから。

本当に嬉しい

視聴者にとっては今回が初めての話かもしれませんが、ナイグラートはこれまで何人もの妖精兵の死に様を見てきたわけで、やはり帰ってきてくれると嬉しいんでしょう。

しかし、肝心のクトリがただいまを言いたい相手は倉庫にはいません。バカ。

一方その頃、前回スウォンという人物に呼び出しを受けたヴィレムはお気楽ムード。

ここでの会話でわかる事

・スウォンはヴィレムと同じく500年前の生き残り
・ヴィレムは石化。スウォンは自分自身に呪いをかけ生命の形を変質させる事で生き残った

という事。500年前には他にもエミッサとヒルグラムという人物がいたようです。

500年前。赤い髪の少女はリーリァ

左の少女の持つ剣はクトリの物と同じかと思われます。前の持ち主でしょうか。

今後のヴィレムの処遇に対してどうしたものかと悩むスウォン。

「悩んでるところ悪いが早く決めてくれ。すぐに帰ると約束したんだ」

そう言って早く帰ろうとするヴィレム。早く帰って腹いっぱいバターケーキ食べさせてあげないといけないからね。

「その前に会わせたい奴がいる」

スウォンにそう言われ、2人は2番浮遊島に向かう事になりました。

意外な再会

クトリがまた謎の精神汚染を引き起こしているシーンが挿入されます。大丈夫なのか。

一方スウォンとヴィレムは2番浮遊島へと向かいます。屋内での会話シーンは夜っぽいのに、外に出たら朝ってのがよくわからん。『急いで帰る』とか言いながら一泊したって事でしょうか?すぐ準備しろ!って言われて半日以上かかるの?

2番浮遊島で2人が出会った人物とは。

謎のホネ

イーボンキャンドルさんでした!・・・誰やねんお前。

どうやら、回想に登場した『500年前にヴィレムが倒した謎の敵』の成れの果てのようです。ヴィレムを石化させたやつね。

お互い因縁の宿敵のはずなのに、なぜか相手のノリが軽い。なんだこれ。

ここから、イーボンとヴィレム、スウォンの3人の会話が始まります。それにしても微妙に打ちにくい名前やなぁ。今さらやけども。

ここでわかった事

・17種のケモノから逃れるために大陸を浮遊させたのはイーボンとスウォン
・妖精を調達しているのはスウォン
・17種のケモノについてヴィレムは知らないので、ケモノはヴィレムが石化した後に発生した
・ケモノについて、どうもスウォンはウソを言っているような気がする
・地上奪還作戦のためにスウォンはヴィレムの力が欲しい

という感じ。とにかく今回は怒涛の説明ラッシュです。なのでテンポ良くいかないとダメなのか、ここの会話の流れも時々意味不明です。

特に、イーボン達が浮遊大陸を発生させている。という事に気付くヴィレムの発言のシーンとか。なんであの会話の流れで2人が浮遊大陸を作ったって事がわかるのかさっぱり。

地上をケモノから奪還するための作戦にどうしてもヴィレムの力(ダグウェポンの整備能力)が必要なスウォン。熱く想いを語ります。

しかし『妖精はいくらでも調達できる!』という発言で地雷を全力で踏み抜いてしまったスウォン。ヴィレムは協力を拒否します。

例えばもし、スウォンとクトリの出会った順番が逆であったなら・・・。今頃は、ヴィレムは詳細を知らされないまま自爆特攻兵器の妖精が大量に戦場に散っていたかもしれません。

15番浮遊島の戦い

ここも、場面の転換があってまたケモノと戦うクトリのシーンになるんですが、これが過去の話なのか改めてもう1回戦いに行ったのかがよくわかりません。

前回の話の流れだと、ティメレとかいう敵から生えたビームを吐く新種の敵を前にどうにも出来なくなって逃げてきた。という感じだったんですが、実際は島ごと真っ二つにする超絶オーバーキルを披露した(のだと思う)クトリ。

その戦いの間も幻聴は止まりません。確実に壊れていく。

そしてまた場面は変わり、スウォンが妖精発生の理由について説明してくれます。

妖精とは?

ここでわかる事

・妖精とは己の死を理解できない幼い子供の魂からスウォンが死霊術で生産したもの
・死を恐れない妖精は自爆特攻兵器として理想
・戦闘でヴェネノムを起こしすぎると前世の記憶に侵食され人格破壊をおこす

という事。もう『ヴェネノムとはなにか?』という説明に関しては今後も無いのでしょうよくわからないがそういうものだ。と納得するしかありません。

それを起こしすぎると前世の記憶に侵食されるそうです。幼子の記憶。という事でいいんでしょうかね。

システムがよくわかりませんが、例えば自爆特攻の際に子供を巻き込んで自爆すればその子供の魂から妖精が作られるのでしょうか。死の永久機関。

発想としては最悪の部類ではありますが、ではこうしないとこちらは全滅するのが確定。だとしたら、誰かがやらねばならない事なのかも・・・。という気持ちもわからないでもない。

何を説明しても、もはやヴィレムの怒りの悪感情を引き出すだけにしかならないスウォン。本当に協力してもらう気があるのか?

精神崩壊して倒れるクトリ

妖精倉庫では、ついに幻聴、幻覚が限界に達し、クトリは倒れてしまいました。

バグ(虫)

この精神汚染の描写は怖いですね。なんかこんな幻聴幻覚に常に襲われてるとかもう・・・。

ここでも、時間の経過がいまいちよくわかりません。クトリ達は夕方に帰ってきてこれは次の日の朝の出来事なのでしょうか?

半年待って、やっと会えたのに1日のすれ違いで心が決壊してしまうというのはなんという厳しさか。

一方、ヴィレム組の交渉はもはや完全に決裂。

地上を取り戻したいスウォンと、妖精を使い捨てにするなど認めないヴィレム。

ここには500年という長い年月をどうやって過ごしたか?という、深い溝があるように思います。

500年という時間を、生きて考えながら過ごしたスウォンにとっては、地上奪還は生きる意味そのものと言っていいと思います。

一方、極端に言えば寝て起きたら500年後だったヴィレムにとって、寝てた間に過ぎた過去の事よりも、今自分が生きる現在の方が大切なんだ。となる気持ちもわかる気がします。

もうこの言い合いは平行線にしかならないでしょう。

「スウォン。地上を取り戻したとしてそこには誰がいるんだ?おかえりと声をかけてくれる家族の一人でもいるのか?」

ヴィレムがスウォンに語った気持ちは、もしかするとスウォンが480年前くらいに通った道なのかもしれません。

そしてそこに、緊急の連絡が入ります。

「ダグウェポン・セニオリスの適合者が前世の侵食によって人格破壊を始めました。」

急いで帰るヴィレム。その姿を見送るイーボンとスウォン。どうやら何か重大な隠し事があるようですが、今はまだよくわかりません。

夜になり

ナイグラートさんは山へ熊狩りに。ヴィレムはようやく妖精倉庫に戻ってこれました。

遅かった

しかし、そこには精神が崩壊した後のクトリが、ベットに横たわっているだけでした。

「その子は約束守ったっすよ。帰れるはずのない戦場から技官に会いたい、甘えたい一心だけで。ほんのちょっとだけの寿命を残して戻って来たんすよ」

そこに『でもお前は守らなかった』という気持ちが乗っているようなトゲのある言葉。

先週の最後に全力でヴィレムを引き止めたのは、自分の残った時間が少ない事を知っていたからなのでしょうか。

冒頭にも少し書きましたが、ヴィレムにとってはこれが最初の出来事ですが、ナイグラートはもう発狂してもおかしくないレベルの悲しさの経験値を積んでると思うと・・・。

謎の精神世界へ

クトリは謎の精神世界?でエルクという少女と出会います。

なんかよくわからない

どうやら『ジェイ・イーボ』とやらを探している様子。ここは凄く広そうなので、一緒に探してあげるよ!というクトリ。

しかし・・・。エルクに尋ねられても、自分の名前も思い出せません。

でも、帰らないといけない。という事を思い出しました。

謎空間が開放され『またね、クトリ』と。また来るんでしょうか。

約束は、果たされる

クトリの部屋の窓際で、ワインを飲むヴィレムとナイグラート。

1人で泣くのは疲れた

「クトリは幸せしてやりたかった。・・・まったくあいつはこんな男のどこが気に入ったんだか。」

しばし沈黙が続きます。

「そんなこともわからないの?」

と、クトリの声が。

戻ってきた

「だって君は私に色々な初めてを見せてくれた人。露店街で初めて助けてくれた。見晴らしのいい所まで初めて連れて行ってくれた。色んな感情を初めて引き出してくれた。初めて頼らせてくれた人だし、初めて負けた相手だし。・・・あぁ。もう、数えたらキリが無い。だから、初めて好きになった相手が君なのは、当たり前の事。そんぐらい気付け。バーカ。」

クトリは、帰ってきました。好きだという気持ちを、もはや隠す事もしません。

ここで感動したのは、クトリが帰ってきた事もそうですが、文字通り背中を押したナイグラート。たぶん、これまで何度も何度もこういった場面を1人で乗り越えて・・・きたのかどうかわかりませんが、こういう場面を見てきたはずのナイグラート。

心から湧き出る感想もそれはもう筆舌に尽くしがたいはずですが、それでも空気を読んでヴィレムの背中を押す。

「おかえり。クトリ。」

号泣するクトリ。と、俺。

が、なにやら不吉なフラグを立てるような発言もあり、今週は終わり。

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