【アリスと蔵六】7話『ともだち』感想 紗名ちゃんは理系特化。『作者の気持ち』とかまだ理解出来ません。

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はい!そんなわけで、今回の記事はアリスと蔵六の7話『ともだち』の感想になります!

なんでも、のんのんびよりの新作アニメが作成決定らしいですね。『新作アニメ』というだけで3期と言ってないところがミソなのかなと思うんですが、本当だったらえらい事です。俺歓喜。

前回のあらすじ

紗名が髪切りました。迷子にもなりましたが、蔵六に向かえに来てもらいました。

紗名は正式に蔵六の家の子になりました。これからは『樫村紗名』として生きていくよ!

せっかちな人に3行で7話を説明

紗名が始めての遠出。
出先の横浜であさひとよながに遭遇。
心の中の『もしゃもしゃ』が理解出来ずに夜泣きしました。

7話内容

冒頭は歌いながら花に水をあげる紗名のシーンから。やっぱりご機嫌な子供は可愛いですね。

今回は、蔵六と一条さんと紗名の3人で、紗名初めての遠出。行き先は横浜。

キップの買い方を教わる

「地下鉄で行きますか?」という一条さんの提案に対して「景色が見えた方がいいだろう」と返す蔵六の優しさ。子供心のわかってるおじいさん。

案の定、電車内でテンションの上がる紗名。

「遠出は初めてだからな」

なんか、南極的なとこに行ってたような気がしないでもないですが、自力で行くとなるとまた格別ですかね。

一向は旅の目的地である『元町・中華街』に到着。これを見て当然横浜だと思ったんですが、もしかして神戸なんじゃないか?と思って調べました。一応神戸も元町も中華街もあるので。

で、横浜でした。まぁそらそうなんですけどね。神戸て遠すぎるしね。

それから、一条さんと散歩中に港にやってきて、海を見てテンションの上がる紗名。

「これなんだ~~~!」

「海っていうんですよ。」

俺の記憶が確かなら、頭のおかしいお姉さんに拉致された時は確か海上だったような・・・。まぁあの状況で景色を楽しんでる余裕なんて無いですけどね。

理系特化

その後、一条さんから出された課題を解く紗名。

「できた~!」

間違いなく俺よりは頭いい

因数分解などが登場するような数学の課題を満点取る紗名。

「そろそろ私に教えられるのも限界なので内藤に相談しないと」

と言う一条さん。なんか凄い国の機関の人ですよね?もうちょっといけると思いますよ!高1レベルの数学で腰引けてたらいけないと思います!

でも伸び代込みで考えたら一条さんでは絶対どうにもならないスピードですけどね。

「計算はやり方も答えも決まってるからな」

根本にして究極の理屈を平然と口にする紗名。確かにまぁそれはそうなんやけど。

一方、どうやら国語の問題は苦手のようです。文章問題や読書が苦手。

「だって、ああいうのはモシャモシャするから嫌いだ」

どうも『感情』という概念を理解するのが苦手なようです。苦手・・・というか、知らないというんでしょうか。『作者の気持ちを答えなさい』と言われたら『じゃあ直接聞きに行こう!』と言い出しそうです。

この『モシャモシャする』というくだりは、俺の好きなところです。なんというか、わかりにくいけどよくわかるというか、言葉に上手に出来ないですが言いたい事は感覚で理解出来ますね。

しかし、感情がいまいちよくわからないのはわかったんですが、漢字の書き取りも悪いのは解せぬ。暗記するだけなので得意そうなんですけどね。文章を読むって段階で苦手なんでしょうか。

「次は社会科の勉強です!」

と一条さんに言われ、近くにある自動車工場に工場見学に行く紗名。いいなぁ~!その気になれば能力でなんでも出来るお子様の扱いはさすがVIP待遇です。

フラワーコーディネーター樫村蔵六

一方、おそらく結婚式的なイベントの打ち合わせをする蔵六。

タブレットも使いこなす

「お花の種類をだいたいお任せいただけるのなら、これくらいでも予算には十分収まりますよ」

敏腕営業樫村蔵六。グイグイ釣られる女性に対して完全に花に興味が無い男性。そこはほら・・・。両方食いついたら良かったんじゃないですかねぇ?妙にリアル。

その後、仕事終わりの蔵六と合流する紗名達。

「自動車工場行った!すごいぞ!全部ロボットが作ってるんだぞ!」

そらテンション上がるでしょう。あんまり見せると能力使って自前で車を作りかねないところが怖いですが。

ちなみに、場所が名古屋とか静岡ならトヨタかな?と思ったんですが、どうやら横浜で自動車工場と言えば日産のようです。詳細があるわけではないので想像ですが。

ここで、紗名の鏡の門が勝手に発動。特に何が起きるわけでもありませんでしたが、「ハズレ・・・。」と一条さん。

中華街で再会を

場面は変わり、中華街で豚まんを買いまくるあさひ。久しぶり登場の双子姉妹です。

ハムスター可愛い

立ち寄ったお店の豚まんを買い占めようとしてよながに止められます。

ちなみにツインドリルがあさひ(姉)でシングルドリルがよなが(妹)です。覚えておきましょう。

『今日のためにコツコツ貯めた食い倒れ貯金』とやらで中華街で食道楽の豪遊をするつもりのあさひ。この子達はこれでもあの研究所に居たわけですから、なんか凄い莫大な額のお金を持っててもおかしくなさそうな気がする。

そして、この中華街で紗名とあさひ&よながが再び出会います。偶然に。狭すぎるやろ世界。

で、なぜか逃げる双子。逃亡の為に能力を発動しようとしたところを一条さんに止められます。そして能力を使って追跡を始める一条さん。大人ってズルい。

ここから1話の再来です。今度は舞台を横浜に変えて、能力者達のエクストリーム鬼ごっこが始まる!

ここで、改めまして公式サイトから3人それぞれの能力を抜粋。

あさひ:『鎖のついたものならどんなものでも呼び出せる』

よなが:『弓矢を呼び出し、自在に放つ』

紗名:『自分が想像した通りに周囲の物理法則を書き替える』

・・・紗名の能力のチートっぷりよ。

当然鬼ごっこで紗名に勝てるわけがありません。もし勝ち筋があるとすれば、能力など使わないで自前の足で逃げれば、たぶん紗名も能力を使わなかったと思うので紗名の体力切れで逃げ切れたと思いますけどね。

最終的にはバイクVSロケットに

あさひがバイクを運転出来るってのが地味に凄いなと思ったりします。

当然大量の野次馬が集まり、この奇行はパシャパシャ撮られる事に。

「あいつらぁ・・・。」

呆れる蔵六。でも、一番最初に4人が出会った時には『このクソガキどもぶっ殺すぞ!!』くらいの勢いだったのに、なんか慣れというかそんなに動揺してない感のある蔵六。慣れって怖い。

そして、この鬼ごっこ中に紗名の『ハズレ』の能力が発動。

空中にでかい謎の固まりを発生させます。

メイドのおしおき

これは紗名に直撃かっ・・・!と思ったら、直前で謎の固まりは粉々になりました。壊したのはこの方。

ここだけ見ると何か違うアニメのよう

召還獣フェンリル!とか、とてもカッコいい能力で固まりを粉砕。さすが666の兵器と13の魔道書を使う女!

これ、もしこの能力の元ネタとなったメイドさんのアニメの関係者が見たらどう思うんでしょうね?めちゃくちゃビックリするだろうなぁ。

「3人ともおしおきです!」

怒れるメイドさんは怖い。ヒモで3人を捕縛したあと、フェンリルにヒモをくわえさせてはるか上空に放り投げました。

さらに術式を展開。超加速の能力で、音速を遥かに超えたスピードでどこかへ飛ばされる3人。大気圏外に放り出されて戻れなくなり、ついに考えるのをやめて第2部完。(ウソ)

一緒にご飯を食べる

怒れるメイドにはるか彼方へ吹っ飛ばされた3人と蔵六と一条さんは一緒にご飯を食べる事に。どうやって3人が戻ってきたのかは謎。

一条さんの電話の会話から、さっき『ハズレ』から出現した謎の固まりは『炭素』であった事がわかりました。さらに、さきほどのどったんばったん大騒ぎは、映画の撮影という事でごまかせ・・・た・・・の・・・か?

一緒にご飯を食べる。のに、やはりこれまでの事や先程の事もあってか遠慮する双子。

「一条さんにはもう謝ったんだろ?だったらいい。」

そう言って許す蔵六。ちなみに最初の時は

容赦ない鉄拳

新しい孫が出来てすっかり丸くなった蔵六じいさん。遠慮して何も言えない双子に対してどんどん話を進めていきます。

しかし・・・。

丸くなって優しくなった蔵六じいさんと対照的に、ずっとふくれっぱなしの紗名。

モシャモシャする!!!

「あ~~~~!もう!なんだ!なんだ!こう・・・なんかこう、モシャモシャする!よくわからん!こういうのは苦手なんだ!」

感情爆発!そしてこの『感情』というのがよくわからなくてどう処理していいかわからない紗名。

「最近いつもそうだ!本読んでても、さっきもよなが達のこと見た途端モシャモシャして。いままで何ともなかったのに・・・。なんだこれなんだ?自分のことなのに自分じゃないみたいだ!研究所の中にいた時はこんなモシャモシャなかったのに。なんだこれ!教えろ!」

大丈夫。俺もたまに自分が悪いわけでもないのに上司に怒られた時とかモシャモシャするから。正常よ。

『私達を怒ってるんじゃないの?』

と聞く双子に対しても

『怒って・・・え?』

みたいなリアクションを返す紗名。なんかもうよくわかんねぇよ。よくわかるけど。よくわかんねぇよ。

食べる事に対して遠慮を続ける双子。それに対して

「遠慮しないで食べなさい」

そう言って食べるように薦める蔵六。バッカお前。遠慮しないとえらい事になるぞ!でもまぁ、隣に一条さんという名の財布(税金が一緒にいるからいくら食べても大丈夫かな!

双子の過去と仲直り

墓地のような場所の前で話す紗名と双子。双子はこれまでの事を謝ります。

そして、双子が自分達の過去の話をします。

勇気が出る

双子は研究所に入る前に凄く嫌な出来事があって、そのせいで紗名に外の世界を知ってほしくないと思っていました。

でも、紗名と出会って一緒に遊んだのは楽しかった。紗名の名前をつけたり色々教えたり。

でも、紗名に研究所の外に世界がある事だけは教えなかった。紗名は私達の人形じゃないのに・・・。

本当に悪い事をした。ごめんなさい。と。

ちなみに、双子の身に起きた『凄く嫌な出来事』というのは『父親からの虐待』なんですが、実はこれはアニメ版は漫画版よりマイルドになっています。

漫画版の『凄く嫌な出来事』は、もっとヒドイ話です。

アニメも漫画も最終的にはよながの矢で父親を殺す(たぶん)んですが、漫画の父親は殺されて当然のクズです。

そんな過去を持つ2人なので、研究所の中から1歩も外に出ないで生きていければそれでいいや。と思っていたのですが、紗名は1人でも外へ出て、それからすぐに研究所が無くなってしまい、あっと言う間に何もかも無くなってしまった。と語る双子。

当然誰が悪いという話でもないんですが、複雑な感じですよね。閉じた世界の研究所の中にも、少なくとも双子にとっては幸せがあったのでしょう。

それから、現在の近況を語る双子。今は横須賀にあるアメリカの学校に通っているそうです。研究所に居た他の子達も行き場所が決まったようです。

「楽しいのか?学校。」

学校に興味津々の紗名。

「そうですね・・・。毎日、割と楽しいですわ」

「そうか。楽しいのはいい事だな!」

なんだその感想。親戚のオッサンか。

「さあちゃんと一緒にいた時間は短かったけど、はじめて友達ができて本当に嬉しかった。ごめんね、さあちゃん。いままでずっと、ごめんね」

こうして、3人は仲直りしました。

なんかよくわからないんだ

その後、お風呂で今日あった事を早苗に報告する紗名。しかしまぁこれほどエロスを感じさせない入浴シーンもなかなかないですよ。

紗名に友達が出来た事を喜ぶ早苗。いいお姉ちゃん(姪)だ。

そして夜になり・・・。

なぜか夜泣きする紗名。

なんかよくわかんなくなった

「なんか、寝てたら急によくわかんなくなった」

「そっか~。私もちっちゃい頃よく夜中に急に悲しくなっておじいちゃんの布団にもぐり込んだりしたな~」

そういう事ってあるよね。という感じがしますね。

「変なんだ。研究所の外に出てからどんどん自分が変になってきた。モシャモシャするんだ。自分の中に自分じゃないモシャモシャするやつがあって・・・。今まで知ってたことや、考えてたはずのことがモシャモシャのせいで、急に、全部邪魔されるみたいにわからなくなる。」

「今日だってそうだ。あいつらに会ったら、急にモシャモシャして、何も考えられなくなって。今もそうだ。急に、自分で自分がコントロールできなくなった。外の世界はこんなことばっかりだ。難しすぎる。」

そう言って悩む紗名。ここはとても好きなシーンです。このアニメの製作陣の中に8歳くらいの女の子がいるんじゃないかと思うくらいに、こう、デリケートな気持ちを表現されていると思います。

姉妹談義

「そっか~紗名ちゃんいろんなことがちょっとずつわかるようになってきてるんだね~」

持て余す『感情』の行き場。ちょっとずつ、人間らしくなっていく紗名。

「は?何言ってるんだ?わからないって話をしてるんだぞ?」

「うん。あのね~それはたぶんわからないのがいいっていうか~」

結局、紗名は納得出来ないようでした。口で言って理解出来るような話でもないしね。

そして次の日。

紗名はあさひとよながにメールを送りました。

友達に

なんて物騒な文章から始まるメールでしょうか。研究所なくしてごめんなて。おそらく路頭に迷ったであろう職員達もそこそこ可哀想なのに。

まぁだいぶ悪い事もしてたっぽいので自業自得でしょうが。

ここで今週は終わり!

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